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010:鶏から人への大きな便り  
     第二回『微生物が主役のドラマ』  


  *本コラムは、雑誌「鶏卵肉情報」にて2006年7月~2007年7月までの毎月連載された
   同名コラム(執筆は当社農業環境研究所長 本間光義)を加筆、修正したものです。


鶏フン処理に発酵施設を利用している農場は多い。しかし、その発酵施設で発生する臭気に悩む農場も少なくありません。
発酵施設から臭気が発生するということは、何らかの理由により発酵に関係する微生物が働くことが出来ない状態になっていることが原因です。未発酵状態のまま発酵が進まないため臭気は最後まで発生してしまうのです。
採卵、育雛、ブロイラー、それぞれの生フンは、種類はもちろんのこと、その性格が全く異なります。フンの性格の違いとは、単純に「含水率が高い」とか「オガクズが入っている」とかだけではありません。「分解しやすい/分解しにくいフン」「発熱しやすい/発熱しにくいフン」「培養しやすい/培養しにくいフン」などさまざまな性格を持っています。
鶏フンであれば皆同じではないのです。生鶏フンのそのものが持つ「カロリー」「成分」「形状」「大腸菌」などを総合的に考え、判断し、最も適切な処理方法を取る必要があります。さらに、使用する目的に合わせたフンの分解方法を選択することがベストといえます。
私は、これまでさまざまな農場の発酵施設を見てきました。そこでは、「ハード(機械)」と「ソフト(微生物)」がかみ合わずにトラブルが生じている農場が多い。特に、寒さが厳しい冬季間のトラブルが非常に多いのです。
フンの性格、フンの中にいる微生物、フンそのものが持つエネルギー、そして使用するハード(機械)にあった最適な方法で処理システムを運用できているかが最も重要なポイントです。
生鶏フンの分解は、数種類の菌が最初から最後まで分解しているのではありません。数十万種類以上の菌が性格にバトンタッチをしながらゆっくりと分解していくのです。
炭酸ガスになるもの、水になるもの、腐食系の方向に向かうものなど、さまざまな菌がさまざまな働きをする。分解とは微生物が作り出すドラマなのだと私は思っています。
我々人間と機械は、ドラマの中のスタッフです。条件さえきちんと整えてあげれば、菌は100%正確に動きます。だから自然界も我々人間も生きていけるのだ!「我々人間も、自然界の命あるものすべてが、菌に生かされている」といっても過言ではないと思います。


環境事業部 農業環境研究所 所長 本間光義




 
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