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011:鶏から人への大きな便り
     第三回『フンは生きている』  


  *本コラムは、雑誌「鶏卵肉情報」にて2006年7月~2007年7月までの毎月連載された
   同名コラム(執筆は当社農業環境研究所長 本間光義)を加筆、修正したものです。


フンを「臭いものだ」、「汚いものだ」と思っている間は処理物堆肥を作っているといっても過言ではない!!
毎日、大量に生フンがでるから、それを素早く処理しなければならない。それは経営上、当然のことでしょう。現在「生フンは機械的に素早く処理することが環境衛生的に良い」という理由から、大型攪拌機を導入して鶏フン処理を行っている養鶏場がほとんどです。
しかしながら、多大な投資をしたにもかかわらず「十分に運用できていない」「満足な効果が出ていない」という農場は少なくありません。

生フンの中には、数え切れないほどの微生物が存在しています。
「土は生きている」という言葉を聞いたことがあると思いますが、実は「フンも生きている」のです。生きているからこそ変化するのです。
生フンの中に棲んでいる菌が活発に活動し、物理的部分が変化をする。乳酸菌、酵母菌、硝化細菌など多種多様の菌がそれぞれの役割分担で活動しているのです。
鶏フン処理の主役は菌ですが、「条件づくり」、つまりハード部分(機械、装置)とソフト部分の連携が重要なのです。
ハード的な観点からのみ生フンを見るのではなく「フンは生きているのだ」という思いで鶏フン処理を行うことが重要です。

私は「生ふんは生まれたばかりの赤ちゃんだ」と思っています。さまざまな処理工程を経て大人になります。各工程で実に見事に変化するのです。
さまざまな菌の作用(分解)によって、悪臭を発生させるもの、あるいは、炭酸ガスと水になって消えていくもの、立派な大人になって耕種農家に行くものなどに分かれるのです。
私はそんな彼らの姿を見て感動することがしばしばあります。生ものだから変化する、いや、生ものだから、生きているから変わることが出来るといって良いのでしょう。
握った手の中のフンに「我々人間の世界と変わらないなぁー」と語りかけるときもあります。
私は今までさまざまな方に出会い、多くのことを教えられてきました。そして、色々なフンとのめぐり合いで想う事は「常に私は、自然に一番近い人間でいたい」ということです。

生フンは産業廃棄物ではありません。宝です。その農場の本当の宝なのです。
宝にすることができるか、廃棄物にしかできないのか、もう一度本気で考えてみませんか!
私たちは今日も農作物を食べています。その農作物を作ることができるのは「土」だけです。その大事な「土」を作ることができるのは「堆肥」なのです。つまり、皆さんの農場にある生フンなのです。
声を大にして何度でも言います。
「健康な土を作ることができるのは、貴方の農場の生フンなのですよ!!」
大事なことは、貴方が「その気になる」ということではないでしょうか。


環境事業部 農業環境研究所 所長 本間光義




 
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