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013:鶏から人への大きな便り  
     第五回『一握りの生フンが世の中を変える』  


  *本コラムは、雑誌「鶏卵肉情報」にて2006年7月~2007年7月までの毎月連載された
   同名コラム(執筆は当社農業環境研究所長 本間光義)を加筆、修正したものです。


「生フンは赤ちゃんのようなものだ」と以前話しました。生フンは発酵・分解のやり方次第で「畜産廃棄物」にもなれば「宝」にもなる。今回は、宝とはどんな物で、どのようにすれば宝となるのかについて話をしたいと思います。

高品質・多収穫はもちろんのこと、持続性の高い農業、トレーサビリティ、さらにポジティブリスト制度など新しい法律で作物生産農家はさまざまな課題を抱えています。皆さんが作る特殊肥料を使うことで、それらの課題をスムーズに解決することができれば、それは「宝」といえるでしょう。
皆さんが作られている特殊肥料は「宝」ですか?残念ながら、発酵だけさせて耕種農家さんに提供しているだけのような特殊肥料が多く見受けられます。その特殊肥料は、耕種農家の要求を満たし、課題をクリアできているか。
「病気が少なくなりました」「多収穫できました」「作物の品質が向上しました」などの声が提供した耕種農家から聞こえなければ本物の特殊肥料とはいえません。特殊肥料を作り、販売するものの責任として、ただの処理物であってはいけないのです。
どのようにすれば「宝」とすることができるのか。
まず特殊肥料を提供する地域の作物生産農家の方々と話しをすることです。農家が、今どのような問題や課題を抱え、どのような特殊肥料を求めているのか。そして、その求められている特殊肥料はどうすれば作ることができるかを知ることです。
その地域の農家に起きた土壌病害の解決策は必ずその地域にあります。生フン、未熟堆肥、完熟堆肥などの堆肥(特殊肥料)を器用に使って「土」つくりを行う。基本的な「土」を作ることができるのは特殊肥料しかありません。もちろん、耕種農家の方々も意識を変え、勉強する必要があります。まず、自分の「土」をしること。そして、特殊肥料を畑に入れるタイミング(いつ・どこへ・どのくらい)をしっかり勉強すること。特殊肥料を作る人、それを使って作物を作る人が時々集まり、地域の活性化を目指すことです。
海外からの農作物輸入が年々増えてきています。日本の農業も少しずつ変わってきている、いや、変わらされてきております!!農家の平均年齢は60歳以上と高く、耕作面積も年々減ってきています。海外(輸入先の国々)と比べ日本の耕作面積は非常に少なく、さらに高齢化、担い手不足と日本の農業事情は決して明るいものではありません。しかし、土も人も年々老化していく中、「土」は若返りができるのです。
それには皆さんが作る特殊肥料こそが特効薬なのです。老化した「土」がどんどん若くなることで、日本の農業も少しずつ若返る。もちろん時間はかかります。しかし、養鶏業界の皆さんの意識が少し変化することで日本の農業は大きく変わると私は信じています。
よく戦後60年間で「土」がぼろぼろになったといった話を聞きますが、「土」が良くなれば「食」が良くなります。「食」が良くなれば「民」が良くなります。つまり、皆さんの作っている特殊肥料にはそれだけのパワーがあるということです。
 「一握りの生フンが世の中を変える」
「私は養鶏家だから」といって、ただの処理物を生産するのではなく、皆さんの作る特殊肥料こそ今の日本に一番必要だと考えます。特別にすごい堆肥でなくていい。その地域に必要な堆肥でいいのです。「土づくりのできる堆肥」が日本の農業を変えることができる。そして、若者がどんどん農業を見直してくれれば、日本の農業の未来も輝かしいものとなることでしょう。


環境事業部 農業環境研究所 所長 本間光義




 
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